本日のお客様。
赤みが出やすくて、すぐに色落ちしてしまうのがお悩み。
カラーのトーンダウンでのご来店。
やりたいカラーのイメージやその後の
イメージを共有して、今回は
グレージュ系でトーンダウンしていくことに。
すぐに色落ちしてしまう理由って?
カラーリングのきちんとした発色のためのプロセスや
ケアの方法、様々な種類のあるカラー剤の特徴などなど。
色落ちの原因はいくつかありますが今回のケースでは
ダメージと、色落ちをしやすいカラーリング
この二種類が理由かと。
ヘアカラー、実際のところ。
最近ではブリーチなしで透明感カラーなど
よく見かけるようになりましたが、ワンプロセスで
いわゆる透明感のある(地毛の赤味を感じない外国人のような)
色を出すためにはある程度のブリーチ力としっかりした発色の
2つが必要なので繰り返すうちに、結局ブリーチ同様の
明るさになることもありますし、だからこそ綺麗な色や
なりたいイメージに近づいていくので僕は好きです。
ありていで言ってしまえば色抜け自体、いろんなスタイルを
楽しむ上であながち悪いことではないのすが
あまりにもすぐ抜けてしまうのは残念ですよね。
透明感のあるハイトーンと色持ちの兼ね合いはなかなか難しく
ここに美容師の気持ちが揺れる余地があるのではないかと。
さて、仕上がりは。
6Lvのグレージュカラーをオン。
これ以上ブリーチさせる必要はないので
パワーの弱い優しいカラー剤で、赤みをキャンセルする
ような色だけをしっかり発色させる工夫をしています。
シンプルなプロセスですが、ムダがなく一番効果的な方法です。
(光に透かすと透き通るような色味を感じる、いわゆる透明感カラー)
ヘアケアには、少し工夫を。
カラー剤はしっかり発色すると水に溶けない不溶性の
大きな分子として髪に残るのですが、実際に仕事をする上で
そんなカラーは稀で(例えば黒染め、ファッションカラーの色ぬけが早いことに関しては、カラーをしている人ならきっと経験してると思います。)
実際は色も水で溶け出してシャンプーと一緒に抜けていきます。
これがいわゆる色落ちの正体です。
そこで、髪を樹脂成分でコートして、健康な髪に近い
水を弾きやすい状態、サラッとしてツヤを感じるコート成分で
保護することで、色持ちが良くなると同時に、1ヶ月後
またいらしていただいた際の髪のコンディションも良くなるような工夫を。
before→after
シンプルなボブスタイルなので
カラーリングの綺麗な色もそうですが、髪の質が
良いと嬉しいですよね。何より気に入っていただけて
本当に良かったです。
ではでは。