デジタルパーマってよく聞きますがお客様からすると以外になんだそれ?って事もあると思うので
そもそもデジタルパーマって?
薬剤で還元させた髪を電極のついたロットに巻きます。そしてそれを機械に繋ぐ事でロットが温まり乾燥させます。
髪の毛のタンパク質が熱変性をしてロットの形がつきます。
普通のパーマとの違いは?
皆さんが普通のパーマだと認識のある(コールドパーマ)と呼ばれるものは、簡単にいうと薬の力だけで結合を切ってくっつけてパーマの形にしているもので、デジタルパーマはそこに熱を加えることで形状記憶の力が強くなる感じで捉えて頂くとわかりやすいと思います。
同じ理屈でロッド以外にもコテをつかったりストレートアイロンを使ってかけるパーマ(ホット系パーマ)のなかの一つです。
じゃあデジタルパーマって何がいいの
簡単に言うと
濡れた状態と乾いた状態のパーマの状態に差が出にくいという事です。
つまり、僕ら美容師がねらってデザインしたカールが
自分で乾かしても差が無くパーマが出しやすい
という事ですね。
同じような原理でかけている縮毛矯正をした髪にもパーマをかけれるというメリットもあります。
もちろんダメージもあります
ノンダメージパーマとかいろんな事を言いますがダメージ無くかけれるパーマなんてありません。特にデジタルパーマは還元剤による(お薬の力)ダメージと熱の力も使いますので熱によるタンパク変性によるダメージは必ずあります。
担当の美容師さんの薬の選択、熱の管理、元の髪の体力の計算、生活環境、普段のスタイリング方法、などを踏まえたアプローチがとても大切になります。
やっぱりカウンセリングが大切
髪の状態を見て触って、履歴を読み取るのがとても大切なプロセスです。
今回のお客様はちえみちゃん。
明るめのカラーもしていたのでなるべく負担のない
カウンセリングの結果、直毛で髪に動きがないので緩い動きをプラスする事をデザインの目標に。
そして完成
緩めな自然な動きを形状記憶で出しやすくできるデジタルパーマはとてもデザインする上で使いやすいツールです。
今回のように緩めな大きな動きをつけたり、もっとリッジのしっかりしたカール感のあるスタイルにも出来ます。
デジタルパーマを、再現性の高いスタイルを作る一つの手段として提案できるように、これからも日々の努力をしていきたいと思います。
ではでは。
今井洋人